VANN MAGAZINE

「境界線を深耕する」Vann Inc.のCI誕生舞台裏とゆるやかな空気感。

「境界線を深耕する」Vann Inc.のCI誕生舞台裏とゆるやかな空気感。

Vann Inc.は「境界線を深耕する」をテーマに掲げ、クライアントと社会をコミュニケーションで繋ぐお手伝いをしている会社です。VannのCI誕生の舞台裏を、代表の清水拓也(写真:左)と、Vannのサイト・CI(コーポレートアイデンティティ)を担当した古屋 悠(写真:右)の2人が、ゆるやかな空気感そのままに雑談形式でお届けします。

いつかの2人の出会いから、CIは作られた。

清水:改まってになるけど、簡単に自己紹介してもらってもいい?

古屋:改まって自己紹介、なんか恥ずかしいね(笑)株式会社イキモノというコンセプトデザイン会社の代表をしています(毎回領収書をもらう時にヘンな顔をされる!)。

もともとWebのフロントエンドエンジニアとして活動していましたが、もっと上流のコンセプトづくりをしたい!と思い、現在は企業や事業の社会浸透を、コンセプトヒアリング&デザイン、実際のプロダクトデザイン、エンジニアリング、マーケティング、PR全般でトータルで行っています。タクくん(Vann代表・清水)とは同い年。

清水:誕生日も近いんだよね!

古屋:なんの縁だか、9月で近いっていう。やりましたね、この前、誕生日会を!

清水:僕らの出会いは仕事じゃなかったから、ゆるい関係からスタートしたよね。Vannは前身のTechbookの時からずっと「コンテンツマーケティング」と呼ばれる領域でクライアントワークをしてきたけど、長らく「コンテンツ”マーケティング”」の部分に違和感をもっていて。

本当はクライアントの考えを言葉に落とし込んで、社会と繋いでいくためにPRもブランディングも包括的に考えないとならないんだけど、「マーケティング」で限定すると僕のイメージとは別物になってしまって。違和感があった。

そういった経緯もあってVannは全然違う表現になったわけだけど、CI(コーポレートアイデンティティ)づくりはどうだった?

古屋:「いざCIを作るぞ」となる前からタクくんの考えは聞いてたから、すぐアウトプットまで至ったって感じかな。オリエンテーションとかも必要なかったし。

清水:最初のアウトプットからイメージは一致してて、その点はお互いラッキーだったよね。リリースしてからも、友人が「あのサイトいいね!」って結構褒めてくれて。これって、VannのCIが届けたい人に届いてる証拠だと思うんだよね。

古屋:それ初めて聞いた! めっちゃ嬉しい。

Vann Inc. :https://vann.tokyo/

昔から大事にしてた「深耕」の価値観

古屋:そういえば一度聞いてみたかったんだけど、Vannが掲げる「境界線を深耕する」っていうテーマ、どんなシチュエーションで生まれたの? なかなか聞かないフレーズだし、独特だよね!

清水:Vannより前に始めてた「Auna」に取り組むなかで、自分の核(コア)となる価値観がずっと整理できていない感じで悶々としてたの。ただある日、友だちが「結局、タクがやりたいことってアンチテーゼを提示するってことでしょ」ってヒントをくれて。

要は社会のスタンダードとか、みんながいいと思っている……思い込んでいることに対してアンチテーゼを提示することが大切な価値観なんだと気づいた。そこから「境界線を深耕する」という言葉に辿り着いたのね。

古屋:なるほどね。ちなみに「境界線」と「深耕する」はセットで生まれたの? それとも片方から?

清水:うーん、言葉としてはなかったけど「深耕する」に近いイメージはずっと大事にしてて。短期的な結果を求めるよりも、マラソンのように長く長くクライアントに付き添ってアクションしていくというか。これは別の表現でいうと「田畑を耕す」ことに似てるなって思ったのよ。

古屋:昔は言葉はなかったものの、過去の自分を振り返った時に「あの行為って”耕す”だったんだ!」て気づいたと。そしてそこから、クライアントと顧客の境界線を耕し、かつ自己流のアンチテーゼを示したかったというわけか。

清水:うん。まあ難しいことは置いておいて、Vannは車のヴァンに乗って楽しく旅するみたいなことをやりたいなって。そんな気持ちが根底にはある(笑)。

あと「境界線を深耕する」と似た意味で掲げた「カルチヴェイティング(Cultivating)」は「耕す」の英語訳なんだけど「カルチャー」と同じ語源で。面白いのがもともと「信じ崇める」や「育てる」「培養する」みたいな意味も含んでいるんだよね。

古屋:それちょっとコンセプトづくりしている時に聞いておきたかったな(笑)。

清水:ごめん、ごめん。それもKESIKIの井上裕太さんがこないだnoteに書いていたことで。結局、Vannが描いている「カルチヴェイティング」の理想形はクライアントに長い間、寄り添ってロングスパンで濃いカルチャーを作っていくことなんだろうなって気がする。

古屋:それめっちゃわかる。

あっ、そろそろこのカフェ閉店みたいだから、小雨だけど続きは歩きながら話すか。

クライアントと長く伴走することで境界線は深耕されていく

古屋:「境界線」っていう意味では、いわゆるゆとり世代とそうでない世代のちょうど中間と言える存在だよね、僕ら33歳って。

清水:そうなんだよね。だからちょっと上の世代の考えも分かるし、下の世代の人の感覚も分かる。その間を流れるズレとかも感じるんだよね。感じるとかいうと偉そうだけど。

古屋:確かに、僕らは境界線を感じられるからこそ、お互いが交われるポイントを探せるっていう強みはあるね。ひとつのプロジェクトをやるとなってもチーム内に年上の人と若い子がいることなんてよくあるし、そこで「境界線があるから進まない」じゃダメなわけで。交わる点を見つけて推し進めていかないとね。

「耕す」という活動はみんながやっていかないといけなくて、でないと心地よい輪が生まれない。タクくんはどう? クライアントとの境界線を取っ払うのは難しい?

清水:まずVannの場合、どんな価値を提供するのか理解してもらえるかがひとつのハードル。そこは丁寧にクライアントの課題を整理してコミュニケーションを取るって感じかな。まさに境界線のラインを見極めるというか。

古屋:どんなクライアントさんと一緒に仕事したいとかある?

清水:まあ声かけていただいてるだけ全部ありがたいんだけど、あえて言うなら納品ベースの仕事というよりは、長く伴走していくことを希望してるクライアントさんかな。

長く関わっていかないと価値が見えてきづらいってもあるけど、企業が抱える課題って、外(社外)の人間だからこそよく見えるというか。社員になって中に入ると、見えなくなる部分もあると思うんだよね。

それを社員じゃないけど社員と同じような距離にいて、フラットに会社の現状を判断できるってのは、伴走していく大きな価値なのかなって。まさにクライアントと受発注っていう境界線を深耕しているんじゃないかなって思う。

共感する仲間がヴァン(Vann)に乗ってくれたら嬉しい

清水:悠はクライアントのCIを手がけるなかで意識することはあるの?

古屋:コンセプト作りをする人間として意識するのは「遊べる余白を作る」というか「参加したくなる」ようなものにすることかな。その点、Vannのサイトは抽象的だからこそいいと思ってて。だって、”生きるってこと自体が抽象的”だから。

言葉にすると少し中二病くさいけど、イメージは文化祭というかそんな感じ。文化祭で売上がどうとか儲けるかどうかとか言ってたら、めっちゃつまんないけど、みんなで作り上げていける、かつ参加し続けられると思えると、なんか楽しそうだよね!

今後は経済活動は少し横に置いておいて、なんていうか『人生表現活動』というか……そういう場所は絶対必要だと感じる。

とりあえず畑を耕してから何を植えるかは考えればいい。逆に言えば、「野菜なんか買えばいいじゃん」って人はVannに集まらなくてもよくて、自分たちで作り上げていこうっていうマインドの人が集まってほしいかな。

清水:まあ、Vannは会社っていう枠組みとは違うと思うんだよね。

古屋:経済合理性とか売上至上主義とかじゃなくね。

清水:さっき悠が口にした「生きる」はまさにそうだと思ってて、生きることに意味を持って生まれた人なんてほとんどいなくて。みんなよくわかんなくて生きてるでしょ?

古屋:盲目的に「稼がなきゃ」とか「資本主義に乗らなきゃ」みたいに思い込みすぎて疲弊してる人って多くて、盲目的になりすぎるとツラいじゃん。ちょっと横に目をやれば、もっと楽しめそうな世界があったりするのに!と思う。

清水:それって「目的思考」が影響してる感じがして。何かやろうとすると、すぐ「なんで?」って聞かれるじゃない。「成長」って言葉も同じ。社会の中に漠然と「成長しなきゃいけない感」ってあるよね。

古屋:だからゴールをどこに設計するのかを選べるのがVannの強さで、「売上を伸ばしてください」って言われないから、「じゃあこう耕していきませんか?」って提案ができる。そのスタンスは魅力的だよね。

清水:うん。あとこれからは僕が悠と出会ってCIを手がけてもらったみたいに、ゆるい出会いから「境界線を深耕する」っていうVannのテーマに共感した人と、一緒に仕事していきたいなってのがある。共感する仲間がヴァン(Vann)に一緒に乗ってくれたら嬉しい。

古屋:オンラインだけじゃなくオフラインでも繋がりを築いていきたいよね。じゃあ、まずは中古のヴァンを買ってよ、タクくん!(笑)

(おわり)

Thank you for reading.

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株式会社イキモノ:https://iki.mn/

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